ゴン

IMG_0683昨年12月当ブログで、ご紹介させて頂いた、我が家家族のゴン。

ラーメン修行中の2002年12月の夕方。師匠の店から帰宅の際、「今日海見たいな~」と思い、沖洲の吉野川河口へ行った際、ふと犬が目の前に現れ少し遊んで車で帰ろうとしてたら、必要に僕の車を追い掛け回し、40分位逃げ回ったけど、車助手席に飛び乗って来た、強引ストーカー犬というか、飼い主逆指名犬のゴンです。恐らく14~15歳位で、人間で言えば80歳位の爺さん犬。でもメチャ元気↑元気↑で歳を感じさせない老犬です。でも4月中旬突然元気なくなり、立つのもやっとで食べる事も出来なくなってしまい、何時もお世話になっている動物病院へ診察してもらったのですが、極度の貧血なんですが、原因特定出来ない状態でした。

2日目の夜にはかなり衰弱し、体温低くなり、息もわずかに出来ている状態で、もう駄目かもしれないと覚悟しました。翌朝なんとか生きてくれてたのですが、極度の貧血&原因特定出来ない状態続き、5日目。

お世話になってよくして頂いてて、大変心苦しかったのですが、思い切って病院を変えて診察お願いしました。

診察して頂いた結果、原因はある程度特定する事が出来ました。結果的には手の施し様がない、末期ガンでした。余命は1週間。よくもって1~2か月。体内に爆弾抱えている状態なので、今死ぬかもしれない。血液を作る所に腫瘍が出来ているので、手術は困難を極め、もし成功したとしても、生存期間は短いく、手術に耐えられるかと高齢犬ゴンにはリスクがありすぎるので、薬を頂いて、食べ物が食べれなく衰弱しているので、食欲増ステロイド剤頂いて、ゴンの好きな食べ物を与えて、短い余命を過ごす選択を取りました。

結果わかり数日後、自分が店の仕事終わりお世話になっている動物病院へ。23時頃にもかかわらず、動物病院の先生がゴンについて色々と話をして頂けました。僕自身もすごくショックで1週間位は泣きながら仕事してたんですが、先生と話させて頂いて気持ちが楽になり、前向きになりました。それからもゴン食べ物はほとんど食べれない状態続き、近所の人や散歩で会う人等が、ゴンを心配してくれて、最後に会いたいと家庭訪問してくれました。その時はゴンも食べれないのに喜んで差し入れのカステラをパクッと食べたので、ゴンも身体厳しい状態なのに、わかっているんだな~嬉しいんだな~と思いました。

ゴン病に倒れてから10日間位は、1日の食事が、小さな缶詰半分も食べれなくなってしまっていたので、先生が「犬の身体にいい悪いは別にして、好物な食べ物を与えてもいいです。例えばチャーシューでも」と僕がラーメン屋なので、チャーシューの話をしてくれて、そういやゴンにはドックフードや犬のおやつを主食とし、人間が食べる物は余り与えてなく、チャーシューも少し与えてみた事はあったのですが、店終わりチャーシュー持って帰り、寝込んでいるゴンにチャーシューを見せた所、「ゴン覚醒しました!!」

ガブガブガブガブ~↑と食べれないゴンがもの凄い勢いで完食してくれた!翌日再度チャーシュー与えていた所、チャーシュー乗せた、コンビニプラスチックスプーンも丸ごと飲み込んでしまった!手でチャーシュー与えると指も噛みちぎられそうになる程ガッついた。これがきっかけになり、徐々に食欲が回復し、日に日に元気に。1週間後には食欲アリアリ&出なかった声も出て、散歩も行ける様になってきた。色んな人がゴンお別れに訪問してくれたのですが、「ゴン元気になりましたぁ~!」さすがラーメン屋の犬だ!

嬉しい予想外の回復力に元気になってきたゴンを連れて動物病院へ。改めてレントゲン撮ってみると、ゴン体内にあった数個の腫瘍が小さくなってきている!実はステロイド剤が功を要して元気になってきたみたいでした。2日目の死にかけていた時の状況を先生に伝えると、体内の出血が限界に達した所、タイミングよく、弁が閉じて、生き延びる事が出来た様です。先生もビックリで、犬一般論予想を覆していると。ゴンは「強い」というか「しぶとい」という言葉が合うか、僕にはとても嬉しい事です。

それからある程度は元気になり、毎日薬を飲みながらでも、散歩&食欲ある状態で、2か月経過しました。

もう元気にななれないと思っていたのに、元気になってくれて、一緒に散歩行ける様になり、声も聴ける様になって嬉しいです。

ゴンと一緒にいると人間の気がしてて、犬の着ぐるみかぶった人間入っているんじゃないかと心のどこかで疑っていたのですが、先日、動物病院で初めてゴンのレントゲン写真みせてもらった時、「こいつまぎれもない犬だ」と確信しました。

でも人間と同じいやそれ以上に愛情持ってるし、優しい気持ちあるし、気遣い出来るし、気持ちがまっすぐなので、こちらの心を打たれる。

元気になってくれたゴン。でも末期ガンには変わりないので、ここ最近は体調は日々低下してはいっています。ゴンと一緒に生活出来る日も長くない。いや短いと思っています。

ゴン我が家に来てからは番犬としてとても活躍してくれました。お隣さんとの塀が低いので、我が家とお隣さんと2軒分番犬任務してくれました。基本的に無駄吠えはしないのですが、知らない人が通ったら「ん?何奴?」と日中夜問わず吠えてくれるので、厳重なセキュリティ任務、正直うるさかった。犬と生活するの初めてだったんですが、へ~と思う事は沢山ありました。お隣さんと塀越しは尻尾フリフリ喜ぶのに、用事で我が家に訪問の際は、吠える。家族以外の人が訪問の際は、必ず吠える。姪っ子達がやってくると、家の中に向いて吠える「姪っ子来たぞ~」と。僕が朝出勤する時に「いってらっしゃい~」と吠える。家族が一緒に見送る時はゴン絶対吠えない。こいつ恥ずかしがり屋だなと。家族構成がしっかり熟知していて、とにかくよく人間を観察して家族の心情もよ~く理解してる。

ゴンが体調悪くなり、気づかされた事。今までゴンに対して深い愛情持っていたけど、自分が思う以上にゴンに深い愛情を持っていた事。そしてゴンから沢山愛情をもらってた事。僕の車に乗り込んで、我が家に来てくれて13年目。ゴン幸せだったかな?幸せにしてあげれたかな?ゴンには感謝感謝です。最近は、ゴン感謝dayが毎日続いているので、最近無駄吠えわがまま多くなってる感じがします。先日朝、母親がゴンに「吠えて吠えてして、ゴンちゃんわがままばかり面倒みきれんヨ~」って話したら、即、ゴンが母親に向かって怒った顔して「ワン!ワン!ワン!」吠えたので、僕&母親笑ってしまった。「病と闘っているの大変なんだぞ!」と言っている様で、ガンという大敵と戦っている、一番大変なのはゴン。ゴンを応援したいです!

ゴンと一緒にいる時間は日々短くなってますが、一日でも長く我が家で幸せな生活出来る様に、ゴンとの残りの生活を過ごす毎日です。

 

 

 

 

 

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