うちの家族ゴンです。我が家に来て、12年なります。
実はラーメンと関係ある犬なんです。
今から12年前の2002年12月上旬。当時は師匠の店へラーメン修行へ行かせて頂いている時でした。当日も夕方に修行を終えて帰宅途中に、ふと海を見たくなったので、沖洲の吉野川河口へ。河口に到着し、海を見て佇んでいると、ひょこひょこと紐がついた状態の犬が現れた。散歩する際の紐を犬が自分で噛みちぎって離れて迷っている様な感じでした。僕が口笛吹くと寄って来たのでしばらく追っかけっこして遊んでたら、気を許してくれたのか、僕の靴に背中を向けてお尻を置いて座り込んでくれた。
しばらく遊んだので、「そろそろいくよ~じゃあな」と車に乗ろうとすると、近づいて離れない。「いやいや帰るからじゃあな」と車に乗り込んで発車したら、「お~いどこへ行く~待て~」みたいな感じで追っかけてくる。困ったな~と追っかけてくる犬をサイドミラー見ながら、スピードを加速して数百メートルは突き放したので当然追っかけては来れず、サイドミラーから犬姿は見えなくなった。ほっとして、市立高校~市場の交通量ある道路迄出てきたので、車を一旦停車して、車が出れるタイミングを見計らっていると、サイドミラーにはだんだんと犬が「待て~」と懸命に走ってくる姿が!!!
早く車出ようとしても交通量多く、結局犬が僕の車に追いついた。車から降りて、「おいおい困るからぁ」と犬に話かけても、「やっと追いついた!」て感じで車から離れようとはしないので、このまま交通量多い道路に出て車走らせ万一犬もついてきたら犬が危ないから、交通量の少ない道の方へ車をゆっくり走らせる事に。それでもずっと追いかけてくるので、今度は吉野川土手の方へ行き、車を置いて、犬と一緒に散歩する事に。犬を土手で遊ばせてる間に不意に車に戻り、そのまま逃げる作戦取ったが、車に乗る時には既に横にいるマークされてる状態。また車に乗り込み走らせて犬はついてくる状態を数十分続けた。僕もさすがにこの犬の根性に負けて、道路路肩に車を停めて、ワゴン車の運転席から助手席のドアを開けて、犬に「乗りな」と声を掛けたら、本当に助手席に飛び乗ってきて座った。で、そのまま乗って帰って今に至ります。(後日近くの派出所に飼い主さん探してる筈だと、届け出したけど、結局飼い主さん見つからず。)
動物病院先生曰く、2~3歳位(当時)の犬だねと言われたから、今では生後14~15年老犬だけど、スゲー元気な雑種犬の「ゴン」。犬飼ったの我が家では初めてだったんですが、我が家に来て最初1~2年は、散歩してると、どうも犬には思えなくて、「ゴン!お前って実は着ぐるみ着た人間じゃねえのか?」と話掛けてました。当然返事はせず。「お前絶対、お腹に着ぐるみチャックあるんじゃねえの?」とお腹にチャックあるか探した事マジであります。時計持ってないのに、毎日朝夕、散歩の時間近づいたら、足揃えて待ってるし。時間には正確だ。
我が家に来て、数年位経過した出来事。動物病院へワゴン車乗せて運転してた際、後部座席に乗せ、座席吊革に散歩紐を括って、窓開けて運転していたら、後ろ見たら、ゴン姿なく、びっくりしてサイドミラーみたら、首紐ぶら下がった状態で、百メートル以上は引きずって走ってた。慌てて路肩に車停めて、ゴンの傍に行くと、目ウルウル半泣きのビックリ状態で5秒後には安心したのか、おしっこジョ~~と失禁した。足擦り傷のみでホントに運よく、紐ついたまま車から落ちてもぎりぎり足がついていたのが良かった。今思い出すとゾッとする出来事。
面白かった出来事。ある日車一台通れる田舎道を散歩してたら、向こうから、30キロ近くはあろう、紀州犬の様な大型犬をお婆ちゃん散歩で近づいてくる。(ちなみにゴンは15キロの中型犬)お互い犬が上半身前のめりして攻撃態勢に入るので、お婆ちゃんも僕も紐を短く持って警戒。何事もなくお互いがすれ違った瞬間。お互い飼い主2人が気を抜いた状態を犬2匹は諦めてなく、お互いがウォ~と突っかかっていった。ヤバイっと振り返った瞬間!既に勝負はついてた。ゴンは紀州犬にマウント(馬乗り)されて前足抑え込まれた状態だった。僕は抑え込まれたゴンと目が合った。思わず笑ってしまった。「すみません。」とすぐに2匹離してと再び散歩に。後ろから僕がクスクス笑いながら、「弱~いのにケンカしかけまぁ~るけんヨ」と声かけると、ゴン後ろみて、口開けた。秒速ko負け&飼い主の言ってる事は十分理解したようだった。
今思えば、師匠のお店へラーメン修行へ行っていた&帰りに海見にってなければ、ゴンと会う事もなかったし、これも何かの縁だろう。